今も昔も馬場のくすりや 仁成堂漢方薬局
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『小太郎漢方ニュース』から抜粋。

東京都墨田区、都営浅草線・半蔵門線押上駅を降りてすぐに、『馬場のくすりや・仁成堂漢方薬局』はありました。中国清朝の時代から続く書道の大手の手になる“馬場の漢方薬”の文字の浮かぶ看板が一際目を惹きます。明治時代から続いた漢方薬局の老舗『馬場のくすりや』は八丁堀を本家に時代の荒波を越え、現在都内で8店舗がのれん分けされ、そのうちの一軒が澤田先生の店です。

有限会社 馬場薬局
お問合せは E-Mail:jinseido@tf6.so-net.ne.jp まで

〒130-0002 東京都墨田区業平3-15-10
Tel:03-3622-4727
Fax:03-3622-4730

営業時間 月曜日〜金曜日 9:00〜6:30 土曜日 9:00〜4:00
日曜・祝日休み
代表者: 澤田 博

交通アクセス
都営浅草線 押上駅下車、A2出口を出て、右スグ隣
半蔵門線 押上駅下車、 B2出口を出て徒歩1


べらんめえ気質
八丁堀は東京都中央区の町名ですが、江戸時代には与力、同心が多く住んでいたことから時代劇でなじみの地で、慶長年間には舟入場として栄えました。近くに伝馬町や馬喰町がありますが、伝馬とは逓送用の馬をいい、馬喰は馬を売買するという意で、江戸時代この辺りに馬が多くいたことがうかがえます。『馬場のくすりや』の“馬場”の名の由来はここから生まれたと考えられます。

日露戦争で薬剤官を勤めた先生の祖父にあたる又太郎翁が、ここ八丁堀の『馬場のくすりや』の主任薬剤師でした。当時、船員や船客相手に西洋薬を商い、小売では日本一の販売数を誇っていました。落語に次のようなくだりがあるくらいです。

「風邪っぽいんだ」
「馬場の前、3回通りゃ治っちゃうよ」

翁は後にのれんわけで独立されますが、佐倉藩の武家の血を引いていたためか先生によると「商売は下手だった」ようです。

「『無礼者!』とか言って、お客さんぶっ飛ばしちゃうんだから。それで交番のおまわりさんが駆けつけたりしましてね。」この気質は先生にも流れています。

「私に合わないお客さんには何も売らずに帰っていただくこともあります」

潔癖であるがゆえに妥協を許さない。一切宣伝することもなく、電話帳にも記載されていません。「うちにはあらゆる症状の人が来られます。虫歯の人が来店されたこともあります。うちが万能だと思っておられるんでしょうね。しかし、病院で検査を受けたほうがいい場合もある。そういった時は『病院と上手に付き合ってください』と指導することにしています」


“間”という技術
店は先生の尊父橘太郎先生の代になり、長男であった博先生は大学卒業後、尊父から学ばれた様々な経験的知識と独学による古典の知識をもって、栃木県の『皇漢堂薬局』へ週1回、約2年間修行に出られます。

ここで先生が得られたのは、商売の基本と話術です。話題の豊富さで知られる『皇漢堂』の星野良明先生は、みやこ蝶々の巧みな話術、話の“”の重要性を先生に説かれたのです。これが今日の先生の接客話法の原点になっているのかもしれません。

約4年前、橘太郎先生が78歳のとき脳溢血で倒れられ、先生が店を継がれましたが、現在でも忙しい折には店頭に立たれています。

「父と比較されるのが嫌いで猛勉強しましたね。自分一人でやってみてはじめて父の偉大さが分かりました。」

現在、薬剤師の方と先生の2人で規模の拡大はまったく念頭にはないとのこと。店内には先生のポリシーが隅々にまで行き届いています。まず最初に生薬の芳香が鼻腔をくすぐります。製品管理のための加湿器からは常時水蒸気があふれ、約20坪の店内のショーケースや棚には漢方薬、生薬がぎっしりとならびますが、入口付近に配された贈物の中国製金魚鉢や小鳥、花などが彩りを添え、柔らかな雰囲気を演出しています。


優良漢方薬局を紹介する
『小太郎漢方ニュース』に
取り上げられました。
←1993年3.4月号
『小太郎漢方ニュース』から抜粋。